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畳の歴史から、脳の未来へ。
脳機能改善を導く、
世界初のイグサ由来新素材
『イグサエキスパウダーSH』誕生。

ゴザや畳など、敷物として日本の暮らしを支えてきたイグサ。
創業から130余年、
イグサとともにものづくりの歴史を歩んできた萩原。
私たちは、イグサの可能性をインテリアだけに閉じ込めません。
静岡県立大学との共同研究により、
イグサが持つ「脳の健康を守る力」を科学的に解明。
未知なる領域へ踏み出した、
萩原のイノベーションの軌跡がここにあります。

研究のきっかけ

萩原株式会社はイグサ素材を扱うメーカーとして、この植物の本当の力を探ろうと、成分の一つひとつを詳細に分析しました。その結果、イグサ業界ではこれまで知られていなかったイグサ特有の成分「エフソール」と「デヒドロエフソール」を発見しました。
これらは、鎮痛薬モルヒネと同じフェナントレン骨格をもつ、非常にユニークな構造の成分で、脂溶性が高く水に溶けにくい性質を持つことから「もしやこの成分は、経口摂取で脳まで届き、神経に働きかけるのでは?」そんな仮説から、私たちの研究は始まりました。

イグサは古くから「灯心草(トウシンソウ)」の名で漢方にも用いられ、心のイライラや小児の夜泣きを抑える生薬として知られてきました。
また、海外の研究では抗不安作用や鎮静作用も報告されており、私たちは「アルツハイマー病やパーキンソン病など、脳神経への効果が期待できるのではないか」と考え、静岡県立大学 武田 厚司名誉教授との共同研究で動物モデルを用いた実験を行いました。
その結果は、期待を超えるものでした。

エフソールおよびデヒドロエフソールを投与した群では、神経細胞死が有意に抑えられ、脳の健康を守る可能性が明らかになりました。長年にわたる研究の末、私たちはその作用機序を解明し、ついにこのイグサ由来の成分を健康食品原料として実用化しました。

イグサとは

イグサ(学名:Juncus effusus)は、単子葉植物、イグサ科、イグサ属に属する多年草です。日本をはじめ、アジア、ヨーロッパ、北アメリカなど世界各地の温帯地域に広く分布しています。茎は細く円柱状で、内部はスポンジ状の髄をもち、直立して群生します。古くから畳表の原料として利用されています。また、別名「灯心草」と呼ばれ、漢方の分野では、利尿作用や精神的なイライラ・不安を鎮める作用を持つ生薬としても活用されています。

エフソール・デヒドロエフソールとは

フェナントレン骨格の化合物でイグサ特有の成分
水に溶けず、脂溶性が高いため経口摂取で容易に脳内まで届く

期待される効果
(作用メカニズムのイメージ)

  1. 加齢やストレスなど

  2. 脳内の亜鉛イオンが増加し、
    酸化ストレスが発生

  3. 脳神経細胞ダメージが生じ、
    認知機能や運動機能に影響

  4. イグサ由来成分が
    脳神経細胞を守る!

動物試験 
アルツハイマー型認知症モデル

-2日

デヒドロエフソールを
1日1回15mg/kg 2日間摂取
(経口摂取)

0日

アミロイドβ1-42を
側脳室内に注射

2週間後

脳神経の死滅を評価

論文:Neuroscience Letters. 2024;825:137708 掲載

アミロイドβ1-42

老化に伴い脳に蓄積して神経細胞を傷つけ、アルツハイマー型認知症の原因となるタンパク質断片。

結果1:メタロチオネインが増加

2日間デヒドロエフソール経口投与後の
海馬歯状回におけるメタロチオネイン量
デヒドロエフソール(DEF)を摂取した群は金属結合タンパク質のメタロチオネイン(MT)が増加した。

メタロチオネイン

体内の金属イオンや有害金属を結合し、細胞を酸化ストレスから守る防御タンパク質。神経細胞においては亜鉛イオンを捕捉し、アミロイドβ毒性を抑える。

結果2:亜鉛イオンの蓄積を抑制

Aβ注射1時間後の海馬歯状回顆粒細胞層における
亜鉛イオン蓄積量
デヒドロエフソール(DEF)を摂取した群はメタロチオネイン(MT)の増加によりAβ1-42誘導性亜鉛イオンの蓄積を抑制した。

亜鉛イオン

神経細胞内で亜鉛濃度が過剰になると酸化ストレスや細胞死を引き起こす。

結果3:神経細胞死を抑制

Aβ注射2週間後の海馬歯状回顆粒細胞層における神経細胞死
単にデヒドロエフソール(DEF)を摂取した群はメタロチオネイン(MT)の増加により亜鉛イオンを捕捉し、神経細胞の死滅を阻止した。一方、アドレナリンβ受容体を阻害するプロプラノロール(Prop)を投与した群はその効果が消失した。

結果4:プロプラノロール投与でDEFの作用が低下

2日間デヒドロエフソール経口投与後の
海馬歯状回におけるメタロチオネイン量
プロプラノロール(Prop)を投与した群はデヒドロエフソール(DEF)によって増加するメタロチオネイン(MT)の量を低下させた。プロプラノロール(Prop)がアドレナリンβ受容体を阻害することでメタロチオネイン(MT)の合成を抑制した可能性が高く、デヒドロエフソール(DEF)によるメタロチオネイン(MT)合成はアドレナリンβ受容体の活性化が関与していることが示唆された。

研究結果(まとめ)

アルツハイマー型認知症モデルにおいて、イグサ由来成分デヒドロエフソール(DEF)は、
神経細胞の保護に寄与する可能性が示されました。

・デヒドロエフソールによる神経細胞保護メカニズム
コントロール
  • 亜鉛毒性により神経細胞が死滅
DEF摂取
  • アドレナリンβ受容体の活性化によりメタロチオネイン(MT)が増加
  • 亜鉛毒性を低減し、神経細胞の死滅を阻止
・DEFを摂取すると、脳内で何が変わるのか

加齢とともに蓄積したアミロイドβと亜鉛が結合し、神経細胞内に流入する。デヒドロエフソール(DEF)はアドレナリンβ受容体を活性化し、メタロチオネイン(MT)の合成を促進することで、亜鉛の毒性を低減し、神経細胞の死滅を防ぐと考えられる。

認知機能に関するヒト臨床試験

論文:Nutrition. 2025;134:112712 掲載

対象
もの忘れの自覚症状を有する健康な男女41名(平均69歳)
期間
24週間
試験方法
ランダム化二重盲検プラセボ対照試験
摂取量
1日1回、イグサエキス錠(デヒドロエフソール2mg含有)またはプラセボ錠
評価項目
認知機能(ファイブ・コグ試験)
手先の器用さ(ペグボード試験)

結果

デヒドロエフソールを含むイグサエキスが、認知機能と運動機能の両方を改善する可能性が示されました。

イグサエキスが健常な高齢者の認知機能の向上を促す可能性があることを、
世界で初めてヒトを対象とした臨床試験で確認し、この試験結果は国際的な学術雑誌 Nutrition に掲載されました。

動物試験 パーキンソン病モデル

0日

6-OHDA単体、6-OHDA+エフソール、
6-OHDA+デヒドロエフソール
を黒質緻密部に注入

2週間後

ドーパミン神経の死滅を評価

論文:PharmaNutrition. 2024;29:100403 掲載

6-OHDA(6-ヒドロキシドーパミン)

ドーパミン神経を選択的に破壊し、パーキンソン病モデル動物の作成に用いられる神経毒。

結果1:酸化ストレスの発生を抑制

6-OHDA注入10分後の細胞内 過酸化水素量
6-OHDAと同時にエフソール(EF)、デヒドロエフソール(DEF)を注入した群は細胞内過酸化水素の増加を抑制した。

結果2:過剰な亜鉛イオンの増加を抑制

6-OHDA注入10分後の細胞内 亜鉛イオン量
6-OHDAと同時にエフソール(EF)、デヒドロエフソール(DEF)を注入した群は細胞内亜鉛イオンの増加を抑制した。

結果3:ドーパミン神経の減少を抑制

6-OHDA注入2週間後のドーパミン神経減少量
6-OHDAと同時にエフソール(EF)、デヒドロエフソール(DEF)を注入した群はドーパミン神経の死滅を阻止した。

研究結果

イグサ由来成分EF/DEFは、神経細胞にダメージを与える酸化ストレスを抑え、
ドーパミン神経の保護に関わる可能性が示されました。

・酸化ストレスによる神経細胞障害のメカニズム

6-OHDAによって増加する過酸化水素を抑制することで細胞外で増加するグルタミン酸を抑制。それによりAMPA受容体の活性化を抑え細胞内に流入する亜鉛イオンの量を抑制し、ドーパミン神経の死滅を阻止。

・酸化ストレスによる神経細胞障害と、EF/DEFの保護作用

製品規格

商品名
イグサエキスパウダーSH
性状
特有のにおいと味を有する茶色の粉末
デヒドロエフソール含量
1.0%以上
乾燥減量
8.0%以下
ヒ素
2ppm以下
重金属
20ppm以下
一般生菌数
1,000cfu/g以下
カビ・酵母数
100cfu/g以下
大腸菌群
陰性
製品の外観

原材料情報

商品名
イグサエキスパウダーSH
一般名
イグサエキスパウダー含有加工食品
表示例
食用処理済イグサエキスパウダー(イグサ、マルトデキストリン)
原料原産地表示
中国製造
賞味期限
製造後4ヶ年(開封前)
保存方法
直射日光を避け30℃以下で保存してください。
配合比率
食用処理済イグサ抽出物66.6%
マルトデキストリン33.3%

製造工程

抽出原料には自社管理で育てたイグサを使用しています。栽培から粉末化まで品質のトレーサビリティを一貫管理し、安定した高い品質を実現しています。

特許

  • 特許第6485836号 イグサ由来シクロオキシゲナーゼ-2阻害剤
  • 特許第7116956号 エフソール含有組成物
  • 特許第7613667号 アミロイドベータ毒性抑制用組成物
  • 特許第7770644号 神経細胞変性抑制用組成物

論文

  • Tamano H et al., CA1 LTP Attenuated by Corticosterone is Canceled by Effusol via Rescuing Intracellular Zn2+ Dysregulation. Cellular and Molecular Neurobiology. 2019;39:975–983.
  • Fukuda T et al., Dehydroeffusol Rescues Amyloid β25-35-Induced Spatial Working Memory Deficit. Plant Foods for Human Nutrition. 2020;75:279–282.
  • Tamano H et al., Dehydroeffusol Pprevents Amyloid β1-42-mediated Hippocampal Neurodegeneration via Reducing Intracellular Zn2+ Toxicity. Molecular Neurobiology. 2021;58:3603–3613.
  • Tamano H et al., Blockage of metallothionein synthesis via adrenaline β receptor activation invalidates dehydroeffusol-mediated prevention of amyloid β1-42 toxicity. Neuroscience Letters. 2024;825:137708.
  • Katahira M et al., 6-Hydroxydopamine-induced decrease in dopaminergic neurons is avoided by effusol and dehydroeffusol, unique phenanthrenes of Juncus effusus. PharmaNutrition. 2024;29:100403.
  • Takeda A and Tamano H, Insight into brain metallothioneins from bidirectional Zn2+ signaling in synaptic dynamics. Metallomics. 2024;16:mfae039.
  • Takeda A et al., Beneficial effect of Juncus effusus extract powder enriched with dehydroeffusol on the cognitive and dexterous performance of elderly people: A randomized, double-blind, placebo-controlled, parallel-group study. Nutrition. 2025;134:112712.
  • Tamano H et al., Effusol, a unique Juncus effusus phenanthrene, ameliorates amyloid β1-42-mediated neurotoxicity in mice. Nutrire. 2025;50:54.
  • Tamura H et al., Neurotoxic significance of H2O2 generation in nigral dopaminergic damage by paraquat and protective action of effusol and dehydroeffusol, Juncus effusus ingredients. Brain Research. 2025;1865:149869.